皇室外交の誉れ
天皇皇后両陛下がフィリピンへの慰霊の旅に出られ、本日無事に帰国されましたね。
マニラ郊外のカリラヤにある日本政府の慰霊碑を訪れ、太平洋戦争の戦没者を慰霊したほか、滞在中、フィリピン側の戦争犠牲者も追悼されました。
今回の訪問で、両陛下は、日本とフィリピン両国の友好親善と戦没者の慰霊という2つの目的を果たされたのですっ!
現地では、アキノ大統領が直々に空港まで送り迎えに出るなど、異例の大歓迎を受けましたね。
日本国民としては、ほんとーに嬉しいこです。
■日本人の良心を代弁する存在
一般企業ならとっくの昔に定年している年齢であるにもかかわらず、今上天皇皇后両陛下はご自分で始められたのではない「戦争」の痛みを今も背負い、平和への祈りの旅を続けておられるわけです。
国内では「文春」がスクープした収賄問題で、甘利大臣が電撃辞任。
野党はTPP基本合意の大功労者が失脚したことに気勢を揚げるという異常事態。
国家運営上の最重要課題である「経済問題」の舵取りよりも、罠にはめられた甘利前大臣を追いおとすことことが、阿部政権を揺るがす絶好の機会としか考えない政治家の発想というのは、どこまでいっても『国益』ではなく『ご利益』なんだなと嫌気がさしたのは、僕だけで
しょうか。
■世俗的でない気高い志
しかし、しかーし、そんなごたごたの真っ只中、安倍政権潰しとか、甘利さんが50万円ポケットに入れたとか、秘書が300万円使っちゃったとか、ここぞとばかりに、善人ぶって甘利前大臣の失敗を糾弾しまくる野党議員を見て「そんなことより、予算審議をしっかりやれよ!」と叫びたくなる思いとか、
そういう俗世間の些事とは無関係な存在がいる!
というのが日本の底力。
そういう俗世間の些事とは無関係な存在がいる!
というのが日本の底力。
そう、それこそが天皇陛下なのです!!!
何が起ころうが、ひたすら国民の安寧と世界の平和のために祈り、具体的な行動をもって日本人の『良心』を代弁してくれている存在。
それが今上陛下であります!はいっ!!!!
■エンペラーとは
天皇陛下とは、世界最古にして「現存する唯一の エンペラー」です。
エンペラーというのは、キングよりも高い権威ある存在です。
つまり、日本の天皇陛下という方は、世界で一番の権威ある存在で、世界で一番「位の高い」存在なのです。
これは他国の国家元首を見下すとか、軽蔑するという意味ではなく、エンペラーという立場がどういう存在かということですね。
たとえば英語版のWikiでもこう説明されてますね。
”Emperors are generally recognized to be of a higher honour and rank than kings.”
”エンペラーとは一般的に王よりも上位の権威ある存在として認められている”
とね。
でもって、こうも書いてます。
"The Emperor of Japan is the only currently reigning monarch whose titleis translated into English as "Emperor".
”日本国のエンペラーが現存する唯一の君主であり、その立場は英語のエンペラーと訳される”
マナーキの方が発音近いかもな。
もなかじゃないよ。それは和菓子。
モナーキー。あるいはマナーキ。
つまり、君主制というのは、君主がいる国の形のことだよん。
いちいち説明するまでもないことなんだけど、念のため一応書いておきますと、『君主』というのは、辞書によれば、
『世襲的に国家を代表し,統帥する最高の地位にある人。帝王。天子。皇帝。きみ』
『世襲的に国家を代表し,統帥する最高の地位にある人。帝王。天子。皇帝。きみ』
つまり、血縁的に受け継がれた一人の統治者のことです。
英国の王家を筆頭に、ヨーロッパの王や、日本の天皇がそれにあたりますね。
この君主制のことを、英語では「monarchy」というんです。
このmonarchyというシステムは、世界史の中で古くから存在してるわけですが、このmonarchyの序列では、Emperor(エンペラー)が、最高位なんですね。
このmonarchyというシステムは、世界史の中で古くから存在してるわけですが、このmonarchyの序列では、Emperor(エンペラー)が、最高位なんですね。
繰り返しになりますが、歴史的に日本の皇室は、世界最古です。
中国には、かつて皇帝がいましたね。
なんです。
ちなみに、アメリカは『君主』が存在しないので、君主制国家じゃありません。
君主がいる英国から「出てってやるー!」と、抜け出してつくった国ですからね。
で、大統領っていう立場がいますけど、大統領は君主ではないわけです。
国民が選挙で選ぶわけですからね。
Monarcy(マナーキー)の中では、常識としてこういう順序になってます。
第一がEmperor。
次がキング。
その次がプレジデント。
その下に首相がいます。
その下に首相がいます。
ですので、君主制の序列を言えば、
①Emperor 皇帝=天皇
②一応Pope 法王
③King (Queen) 王(王女)
④President 大統領
⑤Prime minister 首相
となりますね。
つまり、日本の天皇陛下という方は、世界の君主の中での最高位という
ことになります。
こういう話をすると、
「そんなこと、いちいち持ち出して、優越感に浸ってんじゃねーよ!この右翼野郎!」
なんて、変なこと言う人が出てきます。
とにかく天皇制が大嫌いな人っているんですよね。不思議です。
でも、僕はまったく右翼じゃありません。
これは優越感とか、右とか左の問題でもなく、
客観的な事実なんですね。
■国際プロトコル
世界の外交の舞台では、こういうことには非常に気をつけているんですよ。
失礼なことをしたら、国際問題になりますから、国際プロトコルっていうのがあります。
失礼なことをしたら、国際問題になりますから、国際プロトコルっていうのがあります。
国同士の付き合いで、失礼にならないようにする決まりですね。
たとえば、日本の結婚式だって、招待客の席順は問題でしょ?
何を基準に、誰を上座にするかは、大問題です。
世界は、こと外交になったら外交プロトコルに従って、いろいろなことを決めていきます。
やっぱりレディースファーストかな…とかね。
でも、この場合は、日本の天皇陛下が英国女王よりも上位の存在として、先にスピーチをするらしいですね。
君主制のシステムの中での序列としてエンペラーが最上位だからです。
こういう順番を決めるときの、決まりが「国際プロトコル」なわけです。
もちろんスピーチの順番は、もしこれが英国内や、英国連邦に属する国での出来事ならば、女王陛下が優先されるでしょう。
だから、君主制の序列としての概念が、必ずしも外交上最優先されるということにはなりません。
現代の国際関係においては、すべての国が平等になるように配慮されていますから、天皇陛下がどんなときにも、最優遇されるという意味ではないし、必ず上座に座るということでもありませんよ。
たとえば即位している年数の長さで優劣を決める場合や、いろいろな事情でことが決まっていきます。
これもプロトコルです。
だから、どっちが上だとか、優先されるとか、そんなことを持ち出して優越感に浸ってんじゃねーよ!
みたいな発想を持つことの方がいけませんね。
どちらが優先されるべきか、をしっかりと考えて、失礼にならない対応をしないと、外交では大問題になります。
■オバマ大統領のお辞儀
2009年。
彼は、天皇陛下の前で、深々とお辞儀をしました。
きっと彼は、この世界に唯一存在する、世界最古のエンペラーに会うことをとても光栄に思ってくれたのでしょう。
で、深々とお辞儀をしたのです。
Monarcyの常識があれば、大統領という立場は、エンペラーという存在の前では、頭をさげるというのは、当然のことで、彼は当然のことをしたまでなんですね。
きっと純粋にそうしてくれたんです。
でも、これがアメリカ国内では「ペコペコするな」と問題になって批判されました。
まあ、それがアメリカ人のメンタリティですね。
強くないといけないんですから。
これはこれで別の意味の外交です。
■皇室外交のパワー
いずれにしても、世界の国は日本には知っています。
日本には「世界で唯一のエンペラーがいる」ことを。
しかもそれは『万世一系』といって、2600年も前からずっと同じ血統で続いているというわけです。
これは圧倒的にすごいことです。
この事実は、世界中の憧れであり、尊敬を集めていることなんですね。
「現存する世界最古にして、唯一のエンペラー」
これって、文化的にすごい価値でしょ?
このような存在は非常に尊いものです。
そして世界は、その存在を「日本の代表」と見ています。
首相じゃありませんよ。
その方が、ご高齢になっても体に鞭打って旅をし、日本人の代表として、戦没者や遺族の方々のために祈り、平和への願いを込めたスピーチをするというのは、非常に大きなことですね。
アキノ大統領も「人生のこの時期に(ご高齢になられての意味)フィリピンに来られたことは特別なことです」と言ってました。
あーありがたい。
日本人でよかったなあ。
皇室外交。
これこそ、日本の力です!!!!