俺はアジアンブラックだ!モハメド・アリ逝く!!
◼︎日本こそが模範
彼にとってアジア人、とりわけ日本人は尊敬の的だった。
彼のメンターは「Nation of Islam」の指導者であるイライジャ・ムハンマドだ。
彼もまた子どもの頃から黒人に対する極度の差別と暴力の中で育ち、やがて黒人解放運動に身を投じていった人物だ。彼らは、人種差別の中で育ったのだ。
そんな彼らにとって、日本人は有色人種のヒーローだった。
それは、日本が日露戦争に勝利したことによる。
大航海時代以来、世界を植民地化してきた白人による世界支配の歴史を終わらせたのは、日本だったのだ。
有色人種でも白人と戦い勝利することができる!
これが、日露戦争が世界の夕食人種に与えた希望だった。
イライジャ・ムハンマドにとっても、日本は模範であり希望だった。
だから彼は日本人についてこう発言している。
日本人は我々黒人の兄弟である!
1942年8月16日の演説においてである。
NY出身の牧師ジェイムズ・ボッディーはNYエイジ紙に投書してこう言った。
『最も進歩したアジアの黒人、我が同胞に日本人よ!』
差別を受けながら生きてきた黒人解放運動家達の活躍の背後に希望の星としての日本がいた。
だから、アリも同じように日本を尊敬し、日本人の姿に希望を見出し、
人種差別というリング外での戦いに命をかけたのだ。
あまり知られていない歴史の一面だ。
あまり知られていない歴史の一面だ。
人種差別との戦いについてのシリーズはこちら↓