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BRIDGE ~世界に広げよう日本の心~

右でも左でもないど真ん中.石井希尚(Marre)のブログ

柳条湖(りょうじょうこ)事件85周年②

アジア情勢シリーズ
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さて、前回の続きだ。
今日は何の日か知ってるかい?
今日は中華人民共和国」建国の日
そのあたりもふくめた柳条湖(りょうじょうこ)事件をとりまく、当時のアジア情勢を説明するよ。
この事件をきっかけに、「満州国」建国への流れが加速したことは前回説明したね。
この満州国の皇帝が、映画ラストエンペラーで有名な愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)」だ。彼は満州族。これ覚えておいてね。彼は満州人であり、清の王族だ。
この溥儀(ふぎ)だが、彼は満州国建国以前は、「清国」の皇帝だったんだよ。
清国最後の皇帝さ。
なんで最後かっていうとね、彼の時代に清国は滅びちゃったからさ。
清というのは、1616年に「満州」で建国され約300年間栄えた満州族による国だったんだ。
彼らは万里の長城を越えて南下。
それまで万里の長城以南を支配していた漢民族の国「明」に侵入して漢民族を打倒し、1644年に首都を北京に遷す。
そして、モンゴル、チベットウイグルにまで至る広大な中国大陸を支配する大帝国を築いたんだ。
その結果、漢民族は、清王朝のもとで、満洲王族による支配を受けたわけだな。
彼らはいつか独立を勝ち取ってやると憎しみを抱き続けた。
そしてついに独立運動の指導者が現れた。
それが孫文(そんぶん)」だ。
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◼︎回復中華運動
彼は革命運動を指導した。
辛亥革命(しんがいかくめい)っていうんだけど、この革命のスローガンは「回復中華」というものなんだ。つまり「中華の復活をめざす!」ってことだ。
中華思想って知ってるかい?
これは「自分たちが宇宙の中心」で、自分たちの文明こそが世界最高だっていう考え方。
つまりは「漢民族こそが世界一だぜ!」っていう思想だ。
「回復中華」っていうのは、
「世界一の漢民族国家を復活させるのだー!」ってことだな。
そしてついに清王朝を倒し、悲願であった漢民族による漢民族の国、「中華民国」を樹立したんだ。南京にね。
さてさて、今回のテーマである柳条湖(りょうじょうこ)事件だけど、この事件が起きたのは、孫文の後をついで蒋介石(しょうかいせき)」という人物が「中華民国」の初代総統だった時代だ。
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 1931年9月18日、今から85年前のこと。
この事件を、今の中国が日本に侵略された「国辱の日」だと宣伝してるわけだ。
この事件が発端となって、日本と中華民国は戦争へと突入していく
ここから、日本は第二次世界対戦終結までの長い15年戦争へと続いていった。

◼︎全国を掌握できなかった蒋介石
蒋介石中華民国の総統だったと言ったけどね、
蒋介石が、それまでの清国の領土をすべて支配したわけじゃない。
およそ300年も続いた清王朝が消滅したことで、国内は内戦状態に突入したからさ。
南京政府や北京政府、あるいは広東政府などが乱立した。
四川省だけでも500回も軍属内戦があったんだから、全国的に悲惨な状態に陥っていた。
それぞれが、「俺様こそが真の支配者だ!」と権力争いを繰り広げ、漢民族同士で殺しあった支離滅裂の時代だ。
だからね、清朝が有していた広大な領地を統一支配した「中華民国」という強力な国家は、実は存在していなかったというのが歴史の真実なんだ。

で、今回のテーマ柳条湖事件の舞台となった満州だけど、ここは張作霖(ちょうさくりん)という軍属が支配した。
そんな混乱の中華民国情勢の中、柳条湖(りょうじょうこ)事件が起こったわけだな。
この事件をきっかけに、日本はすでに圧倒的な存在感を見せていた満州を支配下に置いた。
そして満州は大陸で最も安全な場所となった。
だから、前回言ったように、毎年100万人もの中国人が流入したわけだよ。
その後、日本は清朝最後の皇帝愛新覚羅溥儀をかついで、満州国を建国させる。
冒頭で言ったように、溥儀は満州人であり、清の王族だ。
清というのは、もともと満州で建国されたってことはすでに言ったよね。
だから満州国というのは、清王朝の復活だったと言ってもいいね。
この満州建国のために、日本は尽力したんだな。

我こそが中華民国の総統だと自負していた「蒋介石」が怒ったのは言うまでもない。
満州人は漢族の敵なんだからね。
敵に味方した日本も敵だ。
日本と中華民国の戦争、つまり「日中戦争」というのは、そういう側面も持っていた。
大事なことを言うけど、日本が戦争をした相手は「蒋介石」が率いる中華民国軍だ。
中華人民共和国じゃない。
これ、絶対覚えておけ!というポイント。

◼︎ところが。。。。
日本は第二次世界対戦に負けてしまった。
そして、満州利権の全てを失ってしまったんだ。
日本は大陸から完全撤退。
すると大陸でのパワーバランスが崩れて、大陸ではとんでもないことが起こった。
さんざん蒋介石と内戦を繰り返してきた毛沢東率いる「共産党軍」が、権力を掌握してしまったんだ!!
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蒋介石は劣勢に立たされ「台湾」に逃げていった。
これが今の台湾政府だ。
台湾というのは今も「中華民国」だよ。
大陸に居座った共産党
これをアメリカはじめ各国が国家として承認したもんだから、その結果、共産主義の国「中華人民共和国」が誕生した。
これが今の中国だ。

つまり、中華人民共和国というのは、蒋介石と敵対してきた「中華民国」の敵だ。
中華民国にとっても、中華人民共和国は敵だ。
これが複雑な今の「中台関係」というわけだ。

さて、そろそろ今回の結論。
中国の共産党政府は、建国以来、漢民族による支配と共産主義思想による支配を完成させるために、莫大な数の人々を虐殺虐殺し続けている。

文化大革命と称して、国内で中国人8000万人!!!を虐殺したばかりでなく、チベット人120万人、 ウイグル人170万人の虐殺してきた。

前回も言ったように、もともと万里の長城の外側は、漢民族の敵だったし、そもそも中国じゃない。けれども、それらの地域を侵略して、自国領土とし少数民族同化政策を打ち出して、彼らの文化や伝統を破壊しているんだ。
まるで、はじめから存在していなかったかのようにね。
そして今や満州族は、言語も文化も、ほぼ完全に失われて滅亡してしまった。
そして、中共政権は第二次大戦後に獲得した満洲を「東北」と呼ぶ。
そして、チベットウイグルとともに「古来から中国の絶対不可分の固有領土」などと言っているんだ。
もうわかるよね。
これは嘘なんだよ。
彼らが満州を実行支配してきた歴史は存在しない。
だから漢民族の彼らが、9月18日を「恥辱の日」と呼び、日本を非難する権利はどこにもないということだ。