BRIDGE ~世界に広げよう日本の心~

右でも左でもないど真ん中.石井希尚(Marre)のブログ

5. 世界平和と集団的自衛権

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さて今回から、いよいよ集団的自衛権を行使した場合の、メリットとデメリットについて考えますよ。
でもその前に・・・。
国連が、なぜ「集団的自衛権」を認めているかということについて理解しておきましょう。
日本のお国事情を一旦離れ、世界にとって、これはなんなのか?ということを知っておかないと、そもそも話が通じませんからね。
日本も世界の一員なわけなんで・・・。

■同盟国ってなんだ?
ではいきます。
もし、どこかの国が、他国から攻撃を受けたら、「助けてくれ〜!」と頼む相手というのは、
仲がよくて、関係が近くて、助けてくれそうな国、ということになりますよね。
それが、いわゆる「同盟国」と呼ばれる国です。
さて、ここからちょっと外交の話になりますよ。
外交とか政治に詳しくない人は、ちょっとだけ頑張ってついてきてくだされ。
そもそも「同盟国」っていう「関係」は何かというと・・・
他国との間で、やばいことが起ったときに、お互いに助け合ったり、協力しあったりする関係を言います。
ここ基本です。
やばいことって?
つまり、攻撃されたり、侵攻されたりする、いわゆる『有事』ですよ。
そういうときに、「助け合う」関係。これが同盟関係です。
そういう国を「同盟国」と言うわけ。
ありがたいなあ。同盟国。
だって、助けてくれるんだもん!!
つ・ま・り・
同盟っていうのは、そもそも「軍事的に」つながることがが目的といってもいいんです。
ここ、か・な・り・大事です。
一般的に、同盟国といったら、
それは「軍事的に」同盟していることを意味しています。

■友好国は同盟国じゃない
もちろん世界には、軍事ではない「結びつき」もあります。
経済の結びつきなどですね。
今のように、経済関係が複雑に入り組んでいると、経済的なつながりも、かなり重要な一面です。
でも、だからといって、経済的つながりがある国イコール同盟国というわけじゃありません。
たとえば、韓国や中国との関係を考えればわかりますね。
経済的な繋がりは深いですね。でも、同盟国ではありません。
中国は殆ど『仮想敵国』になっちゃってます。
でも経済の結びつきは「深すぎちゃって」ちょっと大丈夫?というくらいでしょ。
いやあ、爆買い!!すごいです。
今、日本の同盟国っていうのは、たった一つ。
もちろん、アメリカ様でございます!!!
もう一度いいますよ。
同盟関係っていうのは、そもそも有事の際には「軍事的に」結束して同じ行動をとる、ということが大前提で結ばれる関係なんです!!!
これが世界の常識です。
同盟国同士は戦争しない!
そのかわり同盟国同士は、そうでない他国に攻撃されたら、助け合う。
必要な場合には、一緒に戦う。
これが「同盟」の基本的な関係性です。

■どんな意味があんの?
そもそも、なんで、国連がこういう考え方をするようになったかというと、もしですよ、軍事的に同盟する関係が認められないとしたら、どうなります?
国連に加盟してる全ての国は、自国だけで国を守らないといけませんね。
どの国も、どんな場合も、一対一のガチンコ勝負。
それは、それぞれの国が、軍事的には「孤立」している状態ってことになります。
分かりますよね?誰とも、協力できないわけですから。
するとどうなります?
必然的に、軍事力が強い方が勝つに決まってます。
だから、軍事的に優位な国は、必然的に「上から目線」になります。
「言うこと聞かないと、ひどい目に遭わせてやるぞ〜、われ!!」と。
これはヤンキーの喧嘩と一緒です。
そうすると、強い国は、国際社会で発言力を持ちますよね。
世界は軍事的に強い国の、やりたい放題になります。
だって、弱い国が攻められても、世界のどこも、助けにきてくれないんですから。

■孤立を防ぐシステム
これを防ぐのが「同盟」なんですね。
軍事力が弱い国でも、他国と結びつくことによって、絶対的に『弱いだけ』という立場ではなくなることができます。
ここが大事です!!!
軍事同盟っていう関係が可能になると、世界の国々がお互いに依存しあい、協力しあいながら、団結することを可能にします。
つまりお互い結びつきが強くなるわけです。
これは、国々の孤立を防ぐことに役立ちます。
軍事力が強い、超ワル国家が、弱腰で、優しい国を「俺のものにしてやるぜ」って仕掛けてきても、もし隣の、強い国が、
「おまえ、俺のダチに手出ししてみろ、俺様がだまっちゃいねえぜ!」
とにらみをきかせていると、どうでしょう。
そう簡単には、動けなくなります。
さらに、もし強い国の後ろに、さらに強い国がついていて、
「なんかあったらいつでも相談しろよ。俺様がとんでいってやる」
と言ってたとしたらどうでしょう。
超悪国家は、その『弱い国』と強く結びついてる「友達」たちのおかげで、弱い国に手を出せない、ということになりますよね。
こういう力関係は、子どもの頃、喧嘩した経験がある「悪い奴」の方が理解しやすいかもしれません。
こういうことを可能にする国際法
「集団的自衛権」なんですね。

■世界の平和を守ってる??
集団的自衛権がなければ、世界の国々が軍事的に結びつくことができなくなります。
集団的自衛権は、各国の軍事力を「結びつける」ことでそれぞれの国が『絶対的な孤立状態に陥ることを防ぐ』という、非常に大きな役割は果たしているんですね。
その結果、簡単には戦争をできない状態を生み出してるわけです。
これがいわゆる『抑止力』と呼ばれてるものです。
つ・ま・り・
集団的自衛権は、各国が軍事的にも結びつくことで、世界の秩序が守られるという積極的な側面を生む効果としては絶大であるわけです。
だから「国連」が国際法の名の下に、この権利を認めているわけです。
だから、これは世界にとって「いいこと」です。
わーい!
まずは、国内だけを見るのではなく、世界的になんなのよ?
ということを理解しましょう。