BRIDGE ~世界に広げよう日本の心~

右でも左でもないど真ん中.石井希尚(Marre)のブログ

4. 守る権利は誰のもの?

誰のもの?

さて、いよいよ今回は、集団的自衛権について考えていきましょ〜。
巷では「集団的自衛権は悪だ〜」という声が大きくなってます。

■基本のき
まず、基本的なこととして、絶対によーく理解しておかないといけないことがあります。
それはね、そもそも『自衛権』っていうのは、全ての国が持ってる「自分の国を守る」権利のだってこと。
当たり前すぎて言うのもはばかられると思ってたら、なんと、なななんと、これさえ分かってるようでわかってない人がいたので、強調しておきます。
これは「権利」です!!!!と。
今回は「権利」ということにフォーカスして整理したいと思います。
集団的自衛権・・・
これは国際法国連から認められている当然の権利』です。
でも、国連から与えてもらわなくても、自分の国を守る権利は、その国にある、なんていうのは当たり前じゃない?
もしそれがなかったら、その国は「主権国家」とは言えないですから。
わかりますよね?
その国を守る権利はその国にある!!
他人からなーんにも文句言われるすじあいはありませんね。
まずこれ、基本。ほんとーに理解してますよね?
ね。ね。ね??権利です。
まずこの「守る権利は当然ある」っという基本をよーく
おさえといて下さいませ。

■個別的自衛権
じゃ、次。
でもって、自分だけで自分の国を守る権利を「個別的自衛権」と言います。
英語で言えば "Right of individual self defense"。
単独で、自国だけで自国を守る権利です。
これは問題ないよ!って、今回の法案に反対の人も言ってます。

■集団的自衛権
でも、相手が強そうなんで、自分だけじゃ心細いから、他の国に「手伝ってくれ〜」と頼みたくなったら、頼むのも自由ですよね?
ここわかりますよね。ポイントです。
頼んじゃいけませんか?
いいでしょ別に。
助けてくれるかどうかは、わかりません。
でも、助けてくれる?って、きくのは自由です。
それをする「権利」がありますよね。
ね。ね。ね???
こっちが「集団的自衛権」の大前提です。
"Right of collective self defense"です。
「お前、他の奴に頼むんじゃねえ!自分だけで守れや!こりゃー!」
なんて言われる筋合いはありません。
それこそ、そんなこと言う権利は誰にもない。
当たり前すぎる〜!!!
と思いませんか?
ここ基本。
これは「自衛」の権利の一つです。
これがあって、初めて、頼まれた国が、行動を起こすわけです。
 
■説明おかしいだろ!
と・こ・ろ・が・です!!
これがメディアの説明だと、ひっくり返ってて、
攻撃されてもいないのに、
『他国を攻撃する権利』って説明されてるんですね。
おかしくないかい?
もちろん結果的に、交戦する場合もありますよ。
でも、それは結果であって、頼まれてもいないに、「おめえ、なめんなよ」って勝手に出てくることはできません。
だから、集団的自衛権の考え方として、正しく理解しておかないといけないとーっても重要なことは、この考え方がなりたつ大前提にあるのは、危険に遭遇している国が、自分の国を守るとき、他の国に助けを頼んで、他の国の助けを得て、一緒に、自国を守る権利だってこと。
だから「集団的自衛権」です。
あくまでも「自衛権」です。
これは別にいいでしょ?

■頼まれたら考えて決める権利
じゃあ、「助けてくれない?」って頼まれた国が「よっしゃ、他ならぬお前のたのみだ」と
助けるか助けないかは、頼まれた国の勝手です。
絶対助けなきゃいけないという強制だったら、自由がありません。
その国は自主独立した「主権国家」ではありませんね。
でも、助けてあげたければ、きっと助けてあげるでしょうね。
どうしようかなっと考えた結果、
「よし助けたあげよ!」と決める権利は、頼まれた国にあります。
「おい、お前の出て来るまくじゃねえだろ!」
と文句を言う国はあるかもしれません。
でも、助けてあげうようとする権利は、当然その国が持ってる権利であることに、変わりはありません。
こっちが、一般的に説明されている
頼まれた国の権利です。
でも、攻撃する権利じゃなくて、防衛する権利です。
「ACT OF DEFENDING /防衛の行動」です。
頼む方にも頼まれた方にも、
それをする権利がありますよね。
わかります??
あんまりにも簡単なことで、
説明してても恥ずかしくなってくるんですが、これが「集団的自衛権」です。
権利がなかったら「主権国家」じゃないということなんです。
ここまで、異常ですか?
変ですか?
悪ですか?
レギオン(悪魔集団の名称)ですか???

■自分できめちゃいけない国
助けてあげるか、あげないかは、そのときの事情と都合で、自分で決めるよ。
助けられれば助けるし、無理だったら、悪いけど、今回はできないよ。
っていう判断ができるのが、成熟した大人の姿。
じゃありません?
でも、それはダメだ。
自分で決める自由なんてないんだよ。
それを決めることは「悪なんだ!このやろ〜、レギオンめ!」
っていうのが、今の日本になってます。
うーん・・・
もちろん、そうなってしまったのにも不幸な歴史と理由があります。
そこはまた次回。
で・も・・・
「攻撃」とか「戦争」という言葉が一人歩きして、そもそも、ものの本質から目がそらされがちになってしまいます。
でもまず、集団的自衛権が、良いか悪いかを論じる前に、主権国家の自主独立した姿ってなんだろ?
その国の権利ってなんだろ?
という基本に立ち返って、
権利というものの属性というものを
しっかり理解しておいた方がいいんじゃないかなあ。